ROLEX CELLINI 4112 YG WHITE ROMAN
ロレックス チェリーニ 4112 YG ホワイト ローマンダイアル(ROLEX CELLINI 4112 YG WHITE ROMAN)。
ROLEX Cellini 4112はこれまでも販売してきましたが、YGケースにホワイトのローマンダイアルはこれが初めて。正式な品番(Ref.)は4112/8です。
基本的になるべく状態の良いものを仕入れるようにしていますが、これは特に良いですね。アルビトロでは高精細(マクロ)な商品写真でご紹介していますが、これは肉眼で見るよりもさらに細かいところまで見えてしまうものなんです。
高精細な写真は、肉眼では見えないようなキズなどもハッキリ出てしまうので、その部分がクローズアップされ気になってしまうこともあるということ。(アルビトロではWebでも安心してご購入頂けるようにとこれだけ詳しく状態が分かるように写真を載せているんです)
ということは写真でこれだけきれいに見えているということは、手にとって見るとかなりキレイということがお伝えできればと思います。
元々の状態の良さにプラスしてAiry'sさんで絶妙なケース仕上げをしてもらっているのでこんなにキレイなんですね。磨きの作業って職人さんの腕がもろに出てしまう工程ですので、元のケースのデザインや厚みをできる限り残しつつ美しい仕上がりにするっていうのは長年の経験がある職人さんじゃないとなかなか難しいと思います。
また写真は自然光で撮影して、手に取った際に違いがでないようできる限り実物に近い見た目(色味)になるようにしています。(なかなか難しいものも多数ありますが)
それでは詳しく見ていきましょう。
アプライド(植字)になったローマ数字のインデックスと針、ケース、リューズは同じカラーで、ロレックスの王冠ロゴやチェリーニと書かれた部分はよくよく見ると立体的になっていて、カラーはブラック。真っ平らなプリントではないんですね。
ゴールドとホワイトだけだと少し締まりが無いかもしれませんが、ブラックカラーが入ることで全体のバランスがすごく良くなりますよね。
高級ドレス時計と言えば、秒針の無いシンプルな2針。時針の長さが長いのもクラシックな要素のうちのひとつです。1990年代半ばの製造ですが、全体的なデザインはどことなくクラシックな雰囲気を醸し出してます。
アプライド(植字)のインデックスはプリントの文字盤よりも手間とコストがかかっています。また見た目の美しさだけではないんです。次の写真をご覧下さい。
斜めや横から見たときに針が何時を指しているか分かりやすいという機能的な面もあります。とはいえ、この浮き上がっているのが単純にデザインとして格好良いんです。
チェリーニのリューズは何パターンかあるのですが、4112はこのタイプ。高級感があります。
リューズの大きさとギザギザの深さが手巻きしやすいのもポイント。オーデマ ピゲやヴァシュロン・コンスタンタンなどの時計に比べてリューズが大きく手巻きをするときの安心感が違います。
裏もこの通りキレイです。右側に何か刻印があるの分かります?
これはホールマークといって、金やプラチナの純度や品位を証明する刻印のこと。ホールマークをもう少し説明すると、貴金属の種類や純度・検査を受けた場所・年代や製造メーカーを証明する刻印のことです。
ちなみにスイスにホールマークが導入されたのは1881年のことだそう。スイス国内で製造されたものでゴールドの他にプラチナやシルバー、パラジウムなんかにもホールマークの刻印を義務付けています。
スイスのゴールドのホールマークには1995年まではヘルヴェティアと呼ばれる女性の横顔でしたが、1995年以降はセントバーナードに変更されました。
この時計にはセントバーナードが刻印されてます。セントバーナードの首の所にアルファベットでGとかZなどの文字が入っていますが、これは検査した場所のことだそう。GはGENEVA(ジュネーヴ)のGで、ZはZurich(チューリッヒ)のZといった感じ。
このホールマークを色々調べていくのも面白そうですよね。イギリスなんかの銀製品には、スイスとは全然違ったお城なんかのマークもあるらしく、国の違いが出ています。
尾錠もかなり良いんです。
こちらにもホールマークが左側に刻印されていますね。右の「750」という数字が見えますでしょうか?これはK18=18金のこと。
金張りではないケースと同じ18金の尾錠なんです。仕入れた段階で金張りの尾錠が付いていることがほとんどですが、750(18K)尾錠が付いているのでこれだけでもかなり価値があります。
細部を見てきましたが、どの箇所もかなり良いということがお伝えできましたでしょうか?状態の良いチェリーニがどんどん少なくなる中で、これはなかなか良いんじゃないでしょうか。